2023年05月

乗馬ライセンスって何?難易度や試験内容などの基本情報を解説

乗馬ライセンスって何?難易度や試験内容などの基本情報を解説

乗馬クラブに所属している方なら、一度は「乗馬ライセンス」という言葉を聞いたことがあるでしょう。ライセンスとは乗馬技術を測りたい、競技会への出場資格を得たいという方が挑戦する資格のことを指します。乗馬に関する資格には、いくつか種類があります。

本記事では、初心者からでも挑戦できる「乗馬ライセンス」について、その難易度や試験の内容を詳しく解説していきます。受験を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

2022年より全国乗馬倶楽部振興協会の乗馬技能認定は実施や各級の認定レベルの見直しが行われましたので詳しくは振興協会のHPを確認してください。

乗馬における「ライセンス」って?

取得できるライセンスや資格には、主に2つの種類あります。ひとつは乗馬の技術を見る「乗馬技能認定」です。通称「乗馬ライセンス」と呼ばれており、乗馬の振興を目的としています。もうひとつは日本馬術連盟の認定する「騎乗者資格」です。騎乗者資格は競技会へのエントリーの際に必須とされている資格です。

乗馬クラブなどでよく耳にするライセンスとは、「乗馬ライセンス」のことを指しています。以下では、乗馬ライセンスの基本情報を詳しく解説していきます。

乗馬ライセンスとは

乗馬ライセンスとは、現時点での乗馬の技能を測り、その先の目標を見つけるためにつくられた民間の資格です。5級から1級まであり、2級以降に合格すると、級ごとに顔写真付きの認定書カードが発行されます。試験は実技と筆記で構成されており、乗馬クラブなどが会場となります。3~5級は民間の「全国乗馬倶楽部振興会」が認定をおこなっています。

乗馬における基礎能力を身につけているかを見るため、趣味として乗馬を楽しんでいる方でも気軽に挑戦が可能です。一方、2級以降は民間の資格から「日本馬術連盟」の資格へと移行します。より専門的な内容を問われるようになり、試験内容も競技別にわかれていきます。「本格的に乗馬の世界にのめり込みたい」という方は、ぜひ2級以降に挑戦してみてください。

級ごとの試験内容

以下では、乗馬ライセンスの級ごとに具体的な試験内容や難易度を詳しく解説していきます。

5級

合格率が90%以上とかなり高く、乗馬クラブの会員にならなくても取得が可能です。もっとも速度の遅い歩法である「常歩(なみあし)」と馬の走る速度に合わせて体を動かす「軽速歩(けいはやあし)」の技能をメインに、実技試験をおこないます。筆記試験では、馬体の名称や手入れの方法などについて問われます。3日程度で資格を取得できる短期コースなどを用意している馬術クラブもあります。

4級

4級までは、比較的簡単に取得が可能だといわれています。実技試験では3拍子で歩く「駈歩(かけあし)」の技能を見られます。速歩よりも難易度が高めであるため、試験に向けた練習が不可欠です。筆記試験では、馬の経路や馬具の名称、号令の仕方などについて問われます。比較的簡単だといわれていますが、3級への挑戦も見越して、厳しめに評価する乗馬クラブもあるようです。

3級

3級は通常の「3級」と「障害3級」の2種類にわけられています。通常の3級では横木の通過や、輪乗り・八の字乗りといった「図形運動」の技能を見られます。一方、障害3級では、設置された障害を飛び越す「障害飛越」の技能がメインです。どちらも4級までと比較すると、かなり難易度が上がっています。筆記試験では4級までの内容に加えて、蹄の名称や運動の図形について問われます。

2級

2級は「馬場2級」と「障害2級」の2種類にわけられています。2級はかなり難易度が上がり、馬術の領域に入っていきます。馬場2級では「日本馬術連盟第2課目」という規定に沿って演技をおこなわなければなりません。

また、障害2級では、高さ110㎝の障害やダブル障害といった難易度の高い障害が設置されます。2級は取得すると、B級ライセンスへの移行ができ、競技会へ出場する資格を手に入れることができます。

1級

1級は2級と同様に、「馬場1級」「障害1級」の2種類にわけられています。馬場1級は規定される演技の難易度が上がり、障害1級では110㎝以上の障害物が7割を占めるようになります。馬術を極めたいという方がチャレンジすることを想定した難易度のライセンスです。2級を取得したら日本馬術連盟のライセンスに移行し、1級は受けないという方もいらっしゃるようです。

まとめ

ライセンスを取得することで、経験者向けのホーストレッキングに申し込めたり、自分の騎乗レベルを証明できたりといったメリットがあります。「公式大会への出場資格がほしい」という方はもちろん、「乗馬をもっと楽しみたい」という方も、ぜひライセンスの取得に挑戦してみましょう。また、ライセンスはれっきとした資格であるため、就活の際に履歴書に記入することができます。他者との差別化や会話の糸口として利用することもできるでしょう。
当クラブでは5級と4級の認定試験を実施しています。

「天城ホースビレッジ」では、乗馬ライセンスの認定証を発行しております。協会認定のインストラクターにより指導・採点をおこないます。ライセンスの取得をご希望の方は、希望日の5日前までにお申し込みください。ライセンスをはじめ、乗馬に関することはお気軽にご相談くださいませ。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。

乗馬初心者必見!ムチの役割と注意点について分かりやすく解説

乗馬初心者必見!ムチの役割と注意点について分かりやすく解説

乗馬をおこなう上で、馬に指示を伝えるために利用するのが、ムチです。初心者の方にとっては、手綱を持ちながらムチを動かすのが難しいと感じている方や、ムチを入れるのはかわいそうと感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、ムチの役割や使い方、さらに初心者向けのムチの選び方についてご紹介します。

ムチの役割について

ここでは、ムチの役割についてご紹介します。

ムチの役割とは?

ムチは、馬の闘争心を引き出すために使用すると考えている人が多いのですが、馬は痛みによって速く走ることができるわけではありません。ムチの役割には、ラストスパートの合図を送る役割と、馬をしっかりとコントロールするという役割があります。とくに競走馬は、ムチが入ることでより速く走ることを訓練によって教え込まれているので、ゴール直前のラストスパートの合図としてムチが使用されます。

また、馬は疲れているときや、全力で走っているときには、まっすぐに走ることができません。そのほかの馬や障害物との衝突を避けるために、ムチを使用して馬の進行方向をコントロールするという役割があります。
そのほかにも、脚扶助だけでは馬が反応してくれないというときに、騎乗者の指示に集中することを促すため、肩やお尻を叩いて刺激するという役割もあります。

競馬では、使用制限がある?

>ムチを使用することは、馬に痛みを与えることが目的ではないとはいえ、古くからのその賛否が問われてきました。とくに動物愛護に力を入れているイギリスでは、ムチを使用する回数や使用法について厳しく定められています。競馬の国際協約では、馬の脇腹への使用を禁止することや、馬がケガをしてしまうほどの使用を禁止することが定められています。日本の競馬では、ムチの回数制限が1レースまでで10回までとされています。

ムチの種類と選び方

ここでは、ムチの種類と選び方をご紹介します。

ムチの種類

ムチの種類には、短鞭・長鞭・追い鞭という3種類があります。短鞭は、その名の通り一番短く、50cmから70cmとなっています。初心者が使いやすいムチであることから、比較的手に入れやすい価格帯のものが多い傾向にあります。長鞭とは、長さが1mくらいある細くて長いムチです。短鞭でムチの使い方が慣れてから、長鞭の使い方を練習するのがオススメです。

追い鞭とは、長鞭よりもさらに長い160cm以上もあるムチです。馬に乗っている騎乗者が使用するためではなく、馬を運動させたり調教させたりするときに、補佐として使用します。

ムチの選び方

初心者の方は、馬の肩に添えられるくらいの短鞭からはじめるのがオススメです。臆病な馬や癖のある馬の場合には、ムチが視界に入っただけでも馬が気にしてしまう場合もあるため、短めからスタートするのがよいでしょう。

また、初心者の方は、しなりのよさではなく、持ちやすさを考慮して選ぶのがオススメです。手に馴染みやすいもの、しっくりとくるものを選んでみましょう。慣れないうちには、ムチを落としてしまうことも多いため、リストループがついているものを選ぶのがオススメです。

乗馬に慣れてきたベテランの方は、握り心地や、バランス、長さ、しなり具合などを、馬に合わせて選ぶようにしましょう。

ムチの使い方と注意点

ここでは、ムチの使用方法と注意点をご紹介します。

ムチの使い方

短鞭の場合には、手首のスナップをきかせて、肩にあてます。短鞭は、鳴っている音に馬が反応するともいわれています。そのため、極度に反応してしまう馬でない限りは、「バチン」という音が鳴る程度に、ムチの向きと振る角度を調節してみましょう。

長鞭は、ムチの先を馬のお尻に向け、手首のスナップをきかせて馬の筋肉を刺激します。あまりに力を入れすぎると痛みを与えてしまうため、力加減に注意が必要です。後方の確認しづらい場所を刺激するため、ムチが馬のお尻に当たりっぱなしにならないよう気をつけましょう。

注意点

ムチへの反応は、馬によってさまざまです。あまり反応しない馬も、ムチを見るだけで驚くような馬も存在します。そのため、ムチへの反応を見ながら、まずは優しく使用することが大切です。初心者の方は、指導者にその馬の性格やムチの打ち方を指導してもらいましょう。また、中途半端にムチを打ってしまうと、馬が混乱して指示を聞けなくなってしまいます。指示がきちんと伝わるような状況でムチを使用するようにしましょう。

まとめ

今回は、乗馬におけるムチの役割や使い方について詳しくご紹介しました。初心者の方にとっては、バランスをとったり、馬に指示を出したりすることでいっぱいいっぱいという人も多いかもしれませんが、ムチを効果的に使用することで、より馬の動きがよくなります。馬に不快感や痛みを与えることがないよう、しっかりと使い方を学ぶようにしましょう。

静岡県賀茂郡にあります「天城ホースビレッジ」では、どなたでも気軽に乗馬をお楽しみいただけるよう、マンツーマンのレッスンをおこなっています。馬の感情を人間の感情に置き換え、よりコミュニケーションがうまくいくように、しっかりとサポートさせていただきます。敷居の低い金額に設定した会員制システムも、好評をいただいています。まずは、お気軽にご相談ください。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。

当クラブでは、ムチの握り方、持ち替え方、使い方について1から丁寧に指導いたします。
どのような場面で、どのような意図をもって、どのような使い方をするかによって、馬との意思疎通がスムーズになります。いわば「アメとムチ」が使えなければ、ただの虐待になってしまいます。

基本的な考え方としては、ムチは「怒る道具」なので怒りたい時に使います。理不尽なく反応を要求しているのに馬が反応しないとき、又は不十分なときムチで怒ります。大切なのは何のために怒るのかということですが当クラブでは、褒めるために怒る。褒めれる状態になるまでしっかりと怒るべきと指導しています。

乗馬クラブのビジターとは?入会しなくても手軽に馬と触れ合えるシステムを解説

乗馬クラブのビジターとは?入会しなくても手軽に馬と触れ合えるシステムを解説

趣味で乗馬クラブに通う人が増えています。乗馬は馬との一体感や爽快感を得られるだけでなく、非日常を味わえるため、ストレス発散の効果も期待できます。しかし乗馬クラブは敷居が高く、なかなか足が向かないという人もいるでしょう。

費用面を気にするのであれば、ビジターとしての利用がオススメです。ビジターは、会員にならなくても乗馬クラブを利用できるのです。本記事では、乗馬クラブのビジターの特徴について詳しく解説します。

乗馬クラブのビジターとは

乗馬クラブの多くには、会員制とビジター制というものがあります。会員制は入会金・年会費または月会費と、レッスンを受けるのに毎回騎乗料を支払うのに対し、ビジターは会員にならなくても、騎乗料のみを支払えば乗馬クラブの利用が可能です。乗馬クラブの会員になるためには初期費用が高額になりがちで、ランニングコストも安くはありません。

ビジターは「乗馬をやってみたいけど、いきなり会員になるのは躊躇してしまう」という初心者にとって、乗馬クラブの敷居を下げて、気軽にレッスンを受けられるシステムです。1回のレッスンは30分~45分程度で、騎乗料をその都度支払えば、いつでも利用できます。乗馬クラブによって、騎乗料にレッスン料や乗馬保険が組み込まれている場合もあれば、すべて別に設定されていることもあります。

乗馬クラブでビジターを利用するメリット

会員ではなくビジターとして乗馬クラブを利用すると、つぎのようなメリットがあります。

自分に合った乗馬クラブを探せる

>乗馬クラブは初期費用が高額になることが多く、手軽な習い事とはいえないでしょう。また、数ある乗馬クラブごとで指導方針や馬場の広さ、クラブの雰囲気も異なります。何もわからない状態で入会するのは不安なうえ、自分に合わないと感じたら通うのもおっくうになりかねません。

そのようなときは、ビジターを利用するとよいでしょう。クラブの雰囲気や指導の仕方がわかり、何度か通えば、そのクラブのよさや不満点が見えてくるはずです。

馬と気軽に触れ合える

>ビジターでも、乗馬クラブに行けば、しっかりとレッスンを受けられます。会員のように毎週レッスンを受けるなどと頻繁に通うことはないため、身につく知識や技術は多くありません。しかし、気が向いたときにいつでもクラブに足を運んで、気軽に馬と触れ合いたいという人にはオススメです。

乗馬クラブでビジターを利用するデメリット

会員のようにさまざまな費用が必要ないビジターは、一見お得のように思われがちですが、ビジターの利用方法によっては、会員よりも損をしてしまう場合があります。以下の点に注意しましょう。

本格的に乗馬を習いたい人には不向き

>入会金や月会費を払う必要のないビジターは、自分の気が向いたときにいつでも乗馬レッスンを受けられます。その反面、毎週や毎月で熱心に通う会員と比べると、学習できる量が少ないのも事実です。月に一回や数か月に一回といったレッスンでは、なかなか上達は見込めません。

初期費用やランニングコストが不要という理由だけでビジターを利用すると、初心者では知識や技術があまり身につかないという難点もあります。

一回の騎乗料が会員よりも高額

>会員でも馬に乗るときは毎回騎乗料を支払うものの、それと比べるとビジターの騎乗料は高額に設定されています。したがって毎週ビジターで騎乗したり、月に数回通ったりすると、会員で利用するよりも高額になってしまうのです。そのため、何回も熱心に通うのであればビジターではなく、会員として乗馬クラブに入会するのが望ましいでしょう。

天城ホースビレッジでは月に4レッスン以上の利用から会員の方がお得になります。
自分で支度をして、自分で片付けが出来るようになると立派な「趣味乗馬」と言えますね。
あくまでもビジターは、入会前に数回通ったり、ときどき馬と触れ合うために足を運んだりという利用方法が向いています。

乗馬クラブでビジターを利用する際の上手な使い方

ビジターは会員と比較すると、低料金で馬と触れ合える魅力的なシステムです。しかし、低料金だからといってビジター制度を会員のように頻繁に利用することは、得策とはいえないでしょう。前述したように、ビジターでひと月に何度もレッスンを受けていては、結果的に会員よりも費用がかかってしまうからです。

そして、乗馬クラブによっては、ビジターの指導や馬の使用に制限を設けているところもあります。ビジターは、たまに馬と触れ合いたいというときや、旅行先で乗馬をしたいというときなどに適しています。また、気になる乗馬クラブが複数あるときに、ビジターレッスンで数軒回って体験してみるという使い方もできるでしょう。本格的に乗馬を学んで知識や技術を深めたいという人は、会員として利用することをオススメします。
天城ホースビレッジでは騎乗履歴証明書(レッスンログ)をビジター様にお渡しいています。継続の割引特典や久しぶりでも過去の記録を確認できます。10レッスン以上の騎乗で5級ライセンスの受験資格も発生します。

乗馬クラブではビジターも傷害保険に入る必要がある

馬は非常に臆病で敏感な動物です。普段温厚でも、突然驚いて予期せぬ行動をとることがあり、落馬やけがなどの事故につながる恐れがあります。馬の高さから落ちたり強い脚力で蹴られたりすると、場合によっては軽傷だけでは済みません。

天城ホースビレッジでは1日200円の傷害保険をよういしています。(死亡・後遺障害500万・入院日額3000円・通院日額2000円)乗馬クラブの多くでは騎乗料にあらかじめ保険料が加算されているか、別途料金が必要です。万が一の事故に備え、けがをしたあとの治療費などを保証してくれるものです。保険料は騎乗するごとに必要であるものの、200円前後と少額なため、加入しておくと安心でしょう。補償内容や保険金額などは、加入前に乗馬クラブに確認してください。

まとめ

ビジターは乗馬経験のない初心者にとっては、気軽にはじめられる入り口となり、経験者が久しぶりに乗馬をしたいというときにも利用できる便利なシステムです。一度きりの簡単な乗馬体験とは違い、その人のレベルに合わせた指導がおこなわれます。

ただし、乗馬クラブによっては経験者のみのビジターしか受け付けていないところもあるため、ホームページや問い合わせなどで確認をするとよいでしょう。ビジターで乗馬を経験して、新しい趣味のきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。

静岡県賀茂郡にある「天城ホースビレッジ」は“日本一敷居の低い乗馬クラブ”をモットーにしています。
ビジター料金だけで初心者からベテランライダーまで、マンツーマンでじっくりと指導をいたします。もちろん会員制度も敷居の低い料金設定でご用意しておりますので、本腰を入れて乗馬を学びたいというお客様にもぴったりです。会員限定イベントとして、定期的に開催している今井浜海岸での砂丘←砂浜外乗は、とても気持ちがよく人気のイベントです。

馬とのコミュニケーションを大事にし、馬の感情や気持ちが理解できるコツをわかりやすく指導しております。
馬の気配を感じながら素泊まりできる簡易宿泊施設では、天然温泉「千嶺の湯」(日帰り入浴も可)を貸し切りでご利用いただけます。

土、日、祝日のランチタイムはカフェも営業しておりますので、馬たちを眺めながら挽き立てのコーヒーを楽しんでみませんか。まずはお気軽にお問い合わせください。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。