乗馬初心者必見!ムチの役割と注意点について分かりやすく解説

乗馬初心者必見!ムチの役割と注意点について分かりやすく解説

乗馬をおこなう上で、馬に指示を伝えるために利用するのが、ムチです。初心者の方にとっては、手綱を持ちながらムチを動かすのが難しいと感じている方や、ムチを入れるのはかわいそうと感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、ムチの役割や使い方、さらに初心者向けのムチの選び方についてご紹介します。

ムチの役割について

ここでは、ムチの役割についてご紹介します。

ムチの役割とは?

ムチは、馬の闘争心を引き出すために使用すると考えている人が多いのですが、馬は痛みによって速く走ることができるわけではありません。ムチの役割には、ラストスパートの合図を送る役割と、馬をしっかりとコントロールするという役割があります。とくに競走馬は、ムチが入ることでより速く走ることを訓練によって教え込まれているので、ゴール直前のラストスパートの合図としてムチが使用されます。

また、馬は疲れているときや、全力で走っているときには、まっすぐに走ることができません。そのほかの馬や障害物との衝突を避けるために、ムチを使用して馬の進行方向をコントロールするという役割があります。
そのほかにも、脚扶助だけでは馬が反応してくれないというときに、騎乗者の指示に集中することを促すため、肩やお尻を叩いて刺激するという役割もあります。

競馬では、使用制限がある?

>ムチを使用することは、馬に痛みを与えることが目的ではないとはいえ、古くからのその賛否が問われてきました。とくに動物愛護に力を入れているイギリスでは、ムチを使用する回数や使用法について厳しく定められています。競馬の国際協約では、馬の脇腹への使用を禁止することや、馬がケガをしてしまうほどの使用を禁止することが定められています。日本の競馬では、ムチの回数制限が1レースまでで10回までとされています。

ムチの種類と選び方

ここでは、ムチの種類と選び方をご紹介します。

ムチの種類

ムチの種類には、短鞭・長鞭・追い鞭という3種類があります。短鞭は、その名の通り一番短く、50cmから70cmとなっています。初心者が使いやすいムチであることから、比較的手に入れやすい価格帯のものが多い傾向にあります。長鞭とは、長さが1mくらいある細くて長いムチです。短鞭でムチの使い方が慣れてから、長鞭の使い方を練習するのがオススメです。

追い鞭とは、長鞭よりもさらに長い160cm以上もあるムチです。馬に乗っている騎乗者が使用するためではなく、馬を運動させたり調教させたりするときに、補佐として使用します。

ムチの選び方

初心者の方は、馬の肩に添えられるくらいの短鞭からはじめるのがオススメです。臆病な馬や癖のある馬の場合には、ムチが視界に入っただけでも馬が気にしてしまう場合もあるため、短めからスタートするのがよいでしょう。

また、初心者の方は、しなりのよさではなく、持ちやすさを考慮して選ぶのがオススメです。手に馴染みやすいもの、しっくりとくるものを選んでみましょう。慣れないうちには、ムチを落としてしまうことも多いため、リストループがついているものを選ぶのがオススメです。

乗馬に慣れてきたベテランの方は、握り心地や、バランス、長さ、しなり具合などを、馬に合わせて選ぶようにしましょう。

ムチの使い方と注意点

ここでは、ムチの使用方法と注意点をご紹介します。

ムチの使い方

短鞭の場合には、手首のスナップをきかせて、肩にあてます。短鞭は、鳴っている音に馬が反応するともいわれています。そのため、極度に反応してしまう馬でない限りは、「バチン」という音が鳴る程度に、ムチの向きと振る角度を調節してみましょう。

長鞭は、ムチの先を馬のお尻に向け、手首のスナップをきかせて馬の筋肉を刺激します。あまりに力を入れすぎると痛みを与えてしまうため、力加減に注意が必要です。後方の確認しづらい場所を刺激するため、ムチが馬のお尻に当たりっぱなしにならないよう気をつけましょう。

注意点

ムチへの反応は、馬によってさまざまです。あまり反応しない馬も、ムチを見るだけで驚くような馬も存在します。そのため、ムチへの反応を見ながら、まずは優しく使用することが大切です。初心者の方は、指導者にその馬の性格やムチの打ち方を指導してもらいましょう。また、中途半端にムチを打ってしまうと、馬が混乱して指示を聞けなくなってしまいます。指示がきちんと伝わるような状況でムチを使用するようにしましょう。

まとめ

今回は、乗馬におけるムチの役割や使い方について詳しくご紹介しました。初心者の方にとっては、バランスをとったり、馬に指示を出したりすることでいっぱいいっぱいという人も多いかもしれませんが、ムチを効果的に使用することで、より馬の動きがよくなります。馬に不快感や痛みを与えることがないよう、しっかりと使い方を学ぶようにしましょう。

静岡県賀茂郡にあります「天城ホースビレッジ」では、どなたでも気軽に乗馬をお楽しみいただけるよう、マンツーマンのレッスンをおこなっています。馬の感情を人間の感情に置き換え、よりコミュニケーションがうまくいくように、しっかりとサポートさせていただきます。敷居の低い金額に設定した会員制システムも、好評をいただいています。まずは、お気軽にご相談ください。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。

当クラブでは、ムチの握り方、持ち替え方、使い方について1から丁寧に指導いたします。
どのような場面で、どのような意図をもって、どのような使い方をするかによって、馬との意思疎通がスムーズになります。いわば「アメとムチ」が使えなければ、ただの虐待になってしまいます。

基本的な考え方としては、ムチは「怒る道具」なので怒りたい時に使います。理不尽なく反応を要求しているのに馬が反応しないとき、又は不十分なときムチで怒ります。大切なのは何のために怒るのかということですが当クラブでは、褒めるために怒る。褒めれる状態になるまでしっかりと怒るべきと指導しています。