乗馬で使用する鞍の種類や失敗しない選び方のポイントとは?詳しくご紹介

乗馬で使用する鞍の種類や失敗しない選び方のポイントとは?詳しくご紹介

乗馬ではさまざまな道具を使用することになりますが、その中でもとくに欠かすことができないのが「鞍」です。そもそもなんのために必要なのかなど、存在自体は知っていても詳しくは知らないという方は多いでしょう。そこで今回は、乗馬で使用する鞍の種類や失敗しない選び方のポイントについてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。

乗馬における「鞍」とは

乗馬で使用する鞍は、馬の背中部分に取り付けて使う道具です。乗馬の際に、そのまま馬に乗ることは可能ですが、安定性に欠けてしまいます。鞍を取り付けることによって、安定した状態で馬に乗ることが可能となるのです。バイクでいうところの「座席」に該当する部分といえるでしょう。

鞍だけでなく、基本的には「鐙(あぶみ)」と呼ばれる道具とセットで使われます。鐙は鞍に乗った際に、足を固定するための道具です。足をそのまま自由にしていると、不安定になる原因となるでしょう。鐙に足を乗せておくだけで、さらに安定します。バランスを保つためにも必要ですし、馬に乗る際の足がかりとしても使われています。鞍も鐙も安定して馬に乗るための道具です。

そのほかにも、馬に乗った回数を表すときの単位としても使われています。たとえば乗馬を50回したことがあった場合に、50回とはいいません。50鞍というのです。これを「鞍数」といいます。乗馬をしている人に対してどのくらい乗っているか尋ねる際には、「いま何鞍くらいですか?」のようにいうのが一般的です。鞍数は回数のカウントですので、時間は関係ありません。(通常乗馬クラブでは1鞍は45分です)1回の乗馬時間がどれだけ長くても、1鞍というカウントになります。

乗馬で使用する鞍の種類

乗馬で使用される鞍は、いくつかの種類が存在しています。代表的なものとしては、以下の3種類が挙げられます。

オールパーパスサドル

まず1つ目は、「オールパーパスサドル」です。総合鞍とも呼ばれているタイプです。乗り心地が快適で、さまざまな乗馬シーンにぴったりですので、幅広く活用することが可能な鞍です。パネル部分が大型設計されていることにより、初心者の方だけでなく、競技ライダーに関してもオススメできるというのが最大の特徴といえるでしょう。オーソドックスな鞍です。
障害用(ジャンプ競技用)やエンデュランス用のサドルもあります。

ドレッサージュサドル

2つ目の鞍は「ドレッサーパスサドル」です。馬場馬術用の馬場鞍とも呼ばれています。オールパーパスサドルと比較すると、アオリの部分が長く設計されています。それによって、馬とのフィット感やコンタクトを感じやすいというのが特徴です。馬場馬術という競技においては、騎手の方は座った状態で騎乗することが多いため、アオリが長くなっています。

ビギナーズサドル

その名のとおり、初心者の方のための鞍が「ビギナーズサドル」です。はじめての乗馬の場合にはやはり不安定さを感じてしまうでしょう。それでも安定して騎乗することができるように、ハンドルやニーグリップなどが備わっているというのが特徴です。いきなりオールパーパスサドルでも問題はありませんが、不安が強い方には、ビギナーズサドルがオススメです。

乗馬で使用する鞍の選び方のポイント

乗馬で使用する鞍を選ぶ際のポイントとしては、「目的は何か」というのが挙げられます。鞍の種類は目的ごとに存在しているので、目的にあっていない鞍を選択してしまうと、パフォーマンスに少なからず影響してしまう可能性が考えられるでしょう。

鞍の種類以外にもサイズ(インチ)も体に合ったものを選ぶ必要があります。
たとえば、オールパーパスサドルは、さまざまな用途に対して問題なく使用できます。しかし、馬場馬術が目的であった場合、ドレッサージュサドルよりもパフォーマンスが劣ってしまう恐れがあるのです。目的に合った鞍を選択するようにより、そうした問題もなくなります。ただし、初心者の方ではその判断が難しいでしょう。購入時には、スタッフなどに確認をしながらベストな選択をすることをオススメします。

また、実際に使用してみることも大切です。どこでもできることではありませんが、鞍の試乗サービスを実施しているお店も存在します。そのお店であれば、購入前に試乗が可能ですので、実際に乗馬で使用してみた上で決断することが可能です。

早く乗馬をしたい気持ちがあるかもしれませんが、鞍に関しては納得できるものが見つかるまでは、じっくり丁寧に探すことをオススメします。試乗に関しても、複数回試した上で問題ないかチェックするといいでしょう。

まとめ

鞍は、乗馬をする上で欠かすことのできない道具です。いくつかの種類が存在していますので、目的に合った種類の鞍を選択することになります。万が一目的があっていない鞍を使用した場合には、乗馬ができなくなるということはありません。ただし、パフォーマンスに影響してしまいますので、目的に合った鞍を選択するようにしましょう。

一式40万〜70万と高額な買い物になりますので、専門の知識を持ったアドバイザーの意見を参考にして選んでください。

「天城ホースビレッジ」は、静岡県にある乗馬クラブです。日本一敷居の低い乗馬クラブを目標としているため、一見敷居が高いように感じてしまいがちな乗馬を気軽に楽しむことが可能となります。初心者の方も大歓迎です。鞍に関するアドバイスも可能ですので、まずはお問い合わせください。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。