乗馬をはじめる際の服装選びのポイントとは?避けたいNG例も解説

乗馬をはじめる際の服装選びのポイントとは?避けたいNG例も解説

近年、日ごろのストレス発散などのための新たな趣味として、乗馬が注目を集めています。乗馬に挑戦してみたいと考えている方の中には、服装はどうしたらよいかわからないという方も多いことでしょう。普段着を買う一般的なお店では、乗馬用の服を目にすることはほとんどありませんので、無理もありません。

ここでは、乗馬をする際の服装選びのポイントについて解説します。乗馬体験や、これから本格的に乗馬をはじめる方は、ぜひ参考にしてみてください。

知っておきたい乗馬スタイルと服装について

乗馬の服装というと、上着の後ろに割れ目があり、ズボンはモモの部分が緩めで、ひざから下は細くなったスタイルをイメージする人が多いかもしれません。本来は、乗馬のスタイルによってわけられており、大きくわけると英国式の「ブリティッシュスタイル」と、アメリカ式の「ウエスタンスタイル」に大別されます。

天城ホースビレッジはブリティッシュスタイルの乗馬クラブです。

ブリティッシュスタイル

ブリティッシュスタイルは、イギリスの伝統的なスタイルで、起源は17世紀のヨーロッパの上流階級の社交にあるといわれています。カッチリとしたフォーマルなスタイルが特徴で、シャツとジャケットに下はキュロットとブーツが一般的なスタイルです。

なお、競技会などの正式な場では、紺か黒のジャケットにベージュや白のキュロットとロングブーツ、頭にはヘルメットやシルクハットを着用します。日本の乗馬クラブでは、このブリティッシュスタイルが主流ですが、乗馬レッスンでは、ここまでの正式な服装は必要ありません。

ウエスタンスタイル

アメリカの西部開拓持代のカウボーイが、厳しい環境下での長距離移動を目的とした乗馬のスタイルです。その服装は、カウボーイハットにジーンズとバックル、ウエスタンブーツといったスタイルで、楽に動けて疲れにくい実用的な服装となります。

乗馬体験などで必要な服装とは?

乗馬をはじめる前に、乗馬体験などを試してみる人も多いでしょう。その際には、汚れてもよい動きやすい服装で問題ありません。上はポロシャツやトレーナー、下はジーンズやチノパンにスニーカーなどがオススメです。なお、スカートやショートパンツは不向きですので、避けるようにしましょう。

乗馬レッスンをはじめる際の服装選びのポイント

前述のとおり、乗馬体験では動きやすい普段着で問題ありませんが、乗馬クラブなどに入会してレッスンをはじめる際には、改めて乗馬用の服装も準備をしたいところです。ここでは、本格的に乗馬をはじめる際の服装選びのポイントについて、パンツ・トップス・ブーツの3つにわけて紹介します。

パンツ(キュロット)

乗馬服でもっとも特徴的なものが、パンツです。乗馬用のパンツとしてキュロットが用いられますが、鞍と接する部分が摩擦に負けないよう補強されており、馬上でバランスがとりやすいよう、滑り止めが付いているのが大きな特徴となります。生地の素材は、全体として収縮性に優れ、フィット感のあるものが使用されています。

また、補強部分の素材は、人工皮革などが使われてきましたが、最近ではシリコン素材のものも人気です。ジーンズなどの生地が厚めのパンツでも乗馬をすることはできますが、上達のためには、このような乗馬専用のキュロットを選ぶのがオススメです。

パンツの裾部分は、先がすぼまった短めの丈でロングブーツの中に入れるタイプと、ショートブーツの上に被せる長めのストレートタイプのものがあります。ご自身が使うブーツのタイプに合わせて、選ぶとよいでしょう。

トップス

日本の乗馬クラブなどで主流となっているブリティッシュスタイルは、イギリスの伝統的なスタイルが重んじられていますので、トップスには襟付きのシャツを選ぶのが望ましいです。色合いも白や紺などの地味なものが好まれます。また、秋から冬にかけては、体温調節用にベストや脱ぎ着のしやすい防寒ジャケットなどを用意するとよいでしょう。

ブーツ

乗馬で使用するブーツは、馬に正確な指示が出せるよう、足全体にフィットしていて、かつ足首を動かしやすいものを選びましょう。ロングブーツとショートブーツのタイプがありますが、初心者には、ショートブーツのほうが着脱は簡単で足首も動かしやすいため、オススメです。

初心者が気をつけたいNGな服装・アイテムとは?

初心者の方が乗馬の服装選びをする際に、避けるべき服装やアイテムについても解説します。乗馬クラブであっても、レッスンであれば正装の必要はありませんが、最低限、以下のような服装やアイテムは避けるようにしましょう。

サイズが合わない服装やアイテム

ファッションとしては、あえてダボダボなオーバーサイズの服を着こなすこともありますが、乗馬においては適切ではありません。乗馬の際に服の裾が引っかかってしまったり、ジャストサイズのプロテクターやブーツが着用しづらくなってしまったりなど、安全上の観点から問題があります。また、ヘルメットなどの身を守る用具も、サイズが合っていないと大変危険です。必ず自分に合ったものを着用するようにしましょう。

派手な色のウエアや小物

蛍光色などの派手な色のウエア・小物は、馬を興奮させてしまう可能性があります。そのため、乗馬用品店には、蛍光色のような派手な色のアイテムは売られていません。乗馬用品店以外で購入するにしても、派手な色のものは避けるようにしましょう。

サンダル・ヒール

サンダルやヒールは、足を踏み外して転落してしまう危険性がありますので、絶対にやめましょう。乗馬クラブでは、規則でサンダルやヒールが禁止されているところがほとんどです。

フード付きのウエア

フードが付いたウエアは、フード部分が何かに引っかかってしまう恐れがあり、とても危険ですので、避けるようにしましょう。

まとめ

乗馬をはじめる際にそろえたい、服装選びのポイントについて解説しました。乗馬体験であれば、動きやすい普段着で問題ありませんが、本格的にはじめる際には、乗馬用のものを用意するようにしましょう。

静岡県は伊豆にある乗馬クラブ「天城ホースビレッジ」では、乗馬体験からビジターでのショートレッスン、本格的なメンバー会員の受け入れまで、幅広く対応しております。当クラブでは、ご希望にきめ細かく応えられるマンツーマンレッスンをしており、本格的に乗馬を習いたいというお客様にも、敷居の低い料金設定の会員制度をご用意しております。乗馬をしてみたい、と思い立ったら、ぜひ当クラブへお問い合わせください。ご予約はホームページの予約システムより24時間空き状況の確認と予約の申し込みが可能です。

天城ホースビレッジでは装具一式(ブーツ、チャップス、ヘルメット、ボディープロテクター、キュロット)のレンタルが用意されているので手ぶらでも利用可能です。
ただし、夏場に素足の方は、靴下を持っていくことや動きやすい、汚れてもよい服装で訪れてください。