馬の性格を知ったら仲良くなれる!触れ合うときの注意点。

馬って大きくてつぶらな瞳を持っていてとても可愛いですよね。その瞳からも伝わるように、すごく温厚で優しい動物なんです。日常生活で馬と触れ合う機会はあまりないと思いますが、最近では気軽にできる乗馬体験も人気が出てきて休みの日に家族連れやカップルで遊びにくる方が増えてきています。
馬がどんな性格なのか、また、どのように接したらいいのかを理解しておくことで、上手にコミュニケーションがとれ乗馬の際、より一層楽しむことができます。
近々乗馬をしてみようと思っている方はぜひこの記事を参考にしてください。

1.馬の性格

人と同じで個体によってもちろん性格に違いはありますが、基本的にとても穏やかで優しい動物です。身体は人間の何倍も大きいですが、見た目によらず実は結構臆病者だったりします。
乗馬用の馬はしっかりと調教されているので、意味も無く、人を噛むことはありません。また、扱い方を間違わなければ人を蹴ることもないので、非常に安全な動物と言えます。また、元々群れで暮らす動物なので社会性が強いです。

2.馬の生態

馬はとても頭がいいと言われています。人の言葉は話せなくても、優しく接してくれる相手はしっかりと記憶していて、一度信頼関係を築くことができれば豊かな表情を見せてくれるようになります。また人の顔を覚えるのが得意です。
視力は人の0.6倍とあまり良くないので、耳を使って周りの状況を把握しています。ですので、馬の近くでいきなり大きな音を出したり驚かせたりするのはやめましょう。超音波など人間には聞こえない音まで聞くことができるので、馬の耳はとても発達しています。馬は耳を動かすことによって感情表現をします。
視野はかなり広いので、350度辺りを見渡すことができます。草食動物なので肉食動物から逃げるために広角を捉えることのできる目になりました。
また馬は嗅覚が非常に発達しています。人を匂いで認識することができるので、一度仲良くなったら馬の方から嬉しそうに近寄ってきてくれます。
馬の睡眠時間は短く、1日3〜4時間しか眠っていないと言われています。立ったまま眠ることもあり、これは肉食動物から身を守るための本能的なものです。
馬は草食動物なので、主食は干し草ですが、ニンジン、トウモロコシやリンゴなど甘いものも好物です。初めて食べるものはまずは匂いを嗅ぎ、食べるか食べないかを判断します。胃が小さいので一回の食事で食べられる量は少ないです。

3.馬と仲良くなるには?

前述した通り、馬は臆病な動物です。いきなり触ってしまうと馬もびっくりして身を守るために暴れてしまう可能性があります。接するときは、声をかけながらゆっくり優しく身体を撫でてあげましょう。姿が見えると安心するので、正面や横から近づくようにし触れる前に存在を認識させることが大事です。馬に近づいたら鼻の近くに手を伸ばし自分の匂いを嗅がせてあげると、馬も安心します。ただ、目線よりも高い位置に手を持ってこられると警戒してしまうので、頭やおでこではなく鼻や頬を触ってあげるといいでしょう。馬は首を軽く叩かれると人間に褒められていると感じるので喜びます。
人間同士と同じで馬と人にも相性があります。一度乗ってみてなんとなく気持ちが通じていないと感じたときは馬を変えてみるのも一つの手です。
また、馬は自分にしてくれたことを覚えているので、ブラッシングや餌やりなども積極的に行いましょう。信頼関係を築くためにもスキンシップがとても大事なので、馬に乗るだけではなくその後のお手入れが大事な時間になってきます。
馬と長く接していると、喜んでいるのかストレスを感じているのか徐々にわかってくるようになります。動作には必ず意味があるので、少しずつ理解していきましょう。

4.馬と接するときの注意点

馬はお腹周りを触られることが嫌いです。少しでも嫌がっている素振りを見せてきたら、しつこく触るのは控えましょう。
耳で感情を表現するのですが、耳を後ろに伏せるような動作をするときは警戒しているサインです。このような動作に気づいたときはそれ以上近づくことはやめましょう。反対に耳をまっすぐ上に立てているときは、あなたに興味を持っているサインなので触っても嫌がられません。
脚力が非常に強いので、万が一後ろ足で蹴られたら大怪我をしかねません。馬の後ろにはむやみに立たないでください。
もう一つ気をつけなければいけないことは、馬自身に自分の方が偉いと思わせないことです。人間と馬の立場が逆になってしまうと、場合によっては乱暴な馬になってしまう危険性があります。仲良くなることは良いことですが、馬の方がリーダーにならないよう気をつけなければいけません。

5.最後に

いかがでしたか?馬の生態を知ることで、馬との関係性が築きやすくなります。次回乗馬にくる機会があれば、ぜひこの方法を使って馬とコミュニケーションをとってみてください。ただ馬に乗る経験だけではなく、馬と心を通わせる貴重な体験ができるでしょう。