2018年07月17日

【初心者向け】乗馬時に気をつけたい3つのポイントと上達のコツ

「何も知識がなくても乗馬はできるの?」
「乗馬ってなんだかすごく難しそう・・・」

初めての乗馬体験はイメージがつきづらく本当に乗りこなせるのか不安ですよね。ですが、安心してください。乗馬体験にくる多くの人は初心者です。初めてでもマンツーマンレッスンで丁寧に教えるので問題ありませんが、予め知識を少しでも入れておくと上達が早く、より有意義な乗馬体験ができるでしょう。
この記事では乗馬時に気をつけたい3つのポイントと、上達のコツをお教えします。
乗馬体験前に不安になっている方、少しでも知識をつけておきたい方はぜひ最後まで読んでください。

1.騎乗感覚と騎乗姿勢を意識する

乗馬をするにあたって、運動神経はほとんど関係ありません。姿勢を正し、落馬しないように重心を中心に置いてバランスを取るように心がけてください。身体の重心が前にかかったり後ろにかかったりすると、馬が激しく動いた際に対応しきれなくなるので注意が必要です。馬の動きに合わせて自分の身体を動かすことで馬と一体になることができ上手に乗りこなせます。
乗馬時の正しい姿勢としていくつかのポイントがあります。
・真後ろから見て、騎乗者の体重が左右バランスよくかかっている
・横から見て頭、肩、お尻、かかとが一直線上にあり前後のバランスも整っている。
・目線は進む方向を見ている、視野が広い。
・肩の力を上手く抜いている
・胸を適度に開いている
等が挙げられます。これら全てを意識するのは最初は難しいかもしれませんが、続けていくうちに自然と身についてきます。反対に正しい姿勢で乗っていないと身体が痛くなったり、変な箇所が筋肉痛になったりと、身体からもサインが出るので改善しやすいです。

2.自分がリーダーだという自覚を持つ

騎乗者が自信なく馬に合図を送っていると、馬も賢いので自分が主導権を握ってやろうと傲慢な態度を示すことがあります。主導権を馬に持たせないよう、力強くかつ優しく馬をリードしましょう。何より自分で馬を操っているという感覚はとても楽しく自信にもつながります。
ただ、手綱を使って操作する際、言うことを聞かないからといって何度も強く引っ張らないでください。馬が動かないのは決して人の意思を無視しようとしているのではなく、騎乗者が馬の動きやすい状態を作っていないことが原因かもしれません。敏感な動物なので、基本的に軽く引っ張ってあげるだけできちんと言うことを聞いてくれます。
騎乗者がリラックスして乗馬していると、それは馬にも伝わります。身体の小さな動きや力の入りようで騎乗者の気持ちが手に取るようにわかってしまうのです。両者がリズムよく身体を同時に動かせたら一体感を感じることができるでしょう。

3.運動制限がある人は要相談

ただ馬に乗っているだけ、と思っている人は大間違い。乗馬は想像しているよりもハードな有酸素運動です。ですので、下記項目に当てはまる方は、もしかしたら乗馬ができないかもしれません。
・医師から運動をするなと言われている
・体調がすぐれない
・過去に痙攣発作を起こしたことがある
・アレルギー体質で、かぶれやすい
・呼吸困難になったことがある
・血圧異常、心臓疾患がある
上記以外のことでも運動をすることに対して不安が少しでもある場合は、予約時に必ずその旨を伝えてください。

4.上達のコツ

”軽速歩を制するものは乗馬を制す”とも言われているほど、軽速歩は大事です。軽速歩とは速歩の時に馬の上でリズムに合わせて上下に身体を揺らすことです。乗馬経験者ならわかると思いますが、馬が走ると思っていたよりも身体に反動を受けます。長時間乗っているとお尻が痛くなることが多いのですが、正しい方法で乗ることができればすごく楽になります。上手に軽速歩ができると人の身体への負担も減り、同時に馬の背中の筋肉を上手くほぐすことができるので、一石二鳥です。
初心者が軽速歩をする際に意識するべきことは、太もも内側の内転筋付近に支えを取り、バランスを保つということです。馬が速歩をしている最中に足元で踏ん張り、立とうとするとで上半身が後ろに置いて行かれるので、意識的に斜め前方に立つようにしましょう。その際に注意しなければならないのは、身体の重心は馬体の中心に保ったままにするということです。座るときは元の位置に丁寧に戻っていください。リズムが大事なので、頭の中で 「1,2,1,2・・・」と繰り返すとタイミングを取りやすいです。バランスやリズムを整えるのに大切なポイントは動きの中で一瞬でも体の力を完全に抜いて、馬の動きをよく感じ取り、自分の状態がどうなっているか感じ取ることです。軽速歩が上手になれば驚くほど成長するので、コツコツ頑張りましょう。
また、乗馬では身体の柔らかさとバランス感覚がとても重要です。基本的に大人よりも子供の方が身体が柔らかいので、乗馬の上達も早いと言われています。たった10分のストレッチでも地道に続けていると身体は柔らかくなっていきます。また、バランスボールの上に乗ってバランス感覚を鍛える訓練もお勧めです。

5.最後に

いかがでしたか?乗馬前に基本的なルールを押さえておけば、初心者でも十分に楽しむことができます。何となく敷居が高いイメージがある乗馬ですが、奥が深いので一度やってみると案外ハマるかもしれません。健康にもいいので新しい趣味として始めてみてはいかがでしょうか。